子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、周囲の大人も動揺すると思います。
行きたくない理由も、今の学校やクラスの状況も、家庭の環境も、親御さんの忙しさや心理状態も、本当にいろいろです。
なので、一概にこうすればいいという単純な答えはありません。
お子さんと親御さん、そして相談できる誰かと一緒に道を探していくことになると思います。
困った時、しんどい時に相談ができる場所は、公共機関でも民間でもたくさんあります。
力になりたいと思って、動いている人が必ずいます。
近い場所や遠い場所、身近な人からの紹介、相談窓口など、場所や立場にこだわらず、行ってみようと思えた場所にぜひ行ってみてください。
支援者の立場によって出来ることは違いますが、それ以上に、人対人なので相性はあると思います。
行ってみた先が合わないと思ったら、あきらめずにいろんな方に相談してみてください。きっと、あなたに合った支援者が見つかります。
親子がホッと安心と希望を感じられる出会いがあることを願っています。
相談するのに一番身近な学校。
担任の先生、学年主任の先生、保健室の先生、教頭先生、校長先生...
学校の相談窓口はいろいろありますが、もちろん人によって相性があります。
先生との関係が学校に行きたくない理由となっている場合もあります。
その場合に、学校には、先生以外でも相談出来る立場の方がいます。
子ども、親、ともに相談可能で、カウンセリングが主な役割です。
カウンセラーさんは、心理に関して専門的な知識・経験がある人であり(但し、臨床心理士とは限りません)、悩みごとを自分で解決出来るよう、対話をします。 話を聴くことによって、相談者ご自身の視点や意識に気付きを促します。
市町村または県から派遣されているので、学校に常にいるわけではなく、いくつかの学校を担当しており、
カウンセラーさんが来る頻度やお知らせ方法は、学校の規模や方針によってさまざまです。
立場は中立であり、相談内容は、相談者が願い出でない限り、学校側に伝わることはありません。
学校・担任側に対して伝えて欲しいことがある場合は、きちんとそれを伝えましょう。
子ども、親、ともに相談可能で、福祉の立場から環境調整やアドバイスをすることが主な役割です。
事象の背景にあるもの、家の経済状況が厳しいのかもしれないし、親が介護で疲弊しているのかもしれない、子どもが識字障害・発達障害かもしれない...。 話を聞いて、学校や市町村の支援センター、施設など、具体的に環境に対して働きかけたり、アドバイスをしたりします。
主に県から(まれに市町村から)派遣されているので、学校に常にいるわけではありません。
また、いくつかの学校を担当しており、月一回程度の派遣のため、会う機会は少ないかもしれません。
ですが、ソーシャルワーカーさんが介入すると、さまざまな関係機関と連携した支援が可能になります。
ぜひ、積極的に学校に面談希望を伝えてみることをお勧めします。
学校で、支援先をつなげる役割をする先生のことです。スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーさんの予約や管理もします。
各学校に必ずいるはずですが、生徒指導主事や教頭先生、養護教諭の先生が兼任している場合もあります。
学校や自治体、地域の方々と連携をして、学校や地域における子どもたちの犯罪被害防止や非行防止を図る活動をします。
不登校児童生徒の相談にのったり、家庭訪問をしたりもします。
同学区の中学校が県に申し込みすると配属されるものなので、必ずいるわけではありません。
例えば笠間市の友部中学校が県に申請をした場合、学区内の小学校=友部小学校、宍戸小学校、大原小学校、友部第二小学校に配属されます。(教員の授業準備の手伝いをする「スクール・サポート・スタッフ」とは別です。)
体と心のケアを担当する先生です。「心のケア」という観点で児童・生徒の相談にのります。
校内フリースクールを設置する学校において、子どもたちへの学習支援や相談等を行います。
茨城県内では、つくば市の他、水戸市、笠間市、下妻市などで設置が進んでいます。
家庭や子どもの支援・相談は、各市町村にも窓口があります。
相談窓口が、どのような名前でどの部署にあるのかは市町村ごとにさまざまです。
一例として笠間市の場合をご紹介します。(R4.3月末時点)
市の体制は、「保健」「福祉」「教育」など、部署によって分けられています。
笠間市では0〜18歳までワンストップの相談支援体制を目指し、「笠間市こども育成支援センター」が出来ました。
(ワンストップとは、1つの場所で様々なサービスが受けられる環境・場所のことです)
上図ピンクの枠(市)のうち、右側の枠内は、笠間市役所本所内の「保健福祉部(福祉事務所)」に属する組織になります。
笠間市(本所・各支所)の組織図はコチラ
こども育成支援センターのホームページはコチラ
笠間市には、児童発達支援をはじめ、各支援・相談事業が1箇所に統合された「笠間市こども育成支援センター」があります。
この中には、旧笠間市・友部町・岩間町の3箇所にあった「適応指導教室」が統合された教育支援室「ここから」が設置されています。
「ここから」は市内全域の小中学校と連携し、不登校児童生徒を支援しています。
「ここから」では、保健・福祉・教育、各分野の専門家(臨床心理士/臨床発達心理士/スクールソーシャルワーカーなど)が連携をはかっており、手厚い支援体制を目指しています。
教育支援室「ここから」の詳細はコチラ
笠間市役所子ども福祉課内の部署であり、子育てをする中での様々な悩みや困りごとについて、関係機関との連携を図りながら、相談対応や訪問などによる継続的なサポートをしてくれるところです。 不登校に限らず家庭内のどんな悩み事でも相談にのってくれます。
対応は市の職員の方ですので、市役所が開いている時間なら何時でも相談できます。
また、不登校だった子が高校生になった場合に、高校に行けているか?悩みはないか?などの家庭訪問も行っています。
こども家庭総合支援拠点の相談リーフレットはコチラ
こども家庭総合支援拠点と同じく、笠間市役所子ども福祉課内の部署ですが、専門の相談員3名が交替で相談にあたってくれます。開いている時間に限りがあるので、予約が必要です。
家庭児童相談室のの相談リーフレットはコチラ
上図ピンクの枠(市)のうち、枠内左側、教育委員会は市役所本所とは独立した組織であり、各市町村に必ずあります。笠間市教育委員会の組織図はコチラ
笠間市役所本所内、左手奥まったところにあり、相談に行くとしたら「学務課」になります。
学務課内の「指導室」には、指導主事が配属されており、学校の監督指導を行っています。
学校に関する相談は、指導主事が対応してくれます。相談の際は事前に電話等で予約を取ることをお勧めします。
上記の笠間市の例を参考に、各市町村のホームページを参照したり、案内窓口に問い合わせたりしてみてください。
(相談内容を問わない「家庭児童相談室」はほとんどの市町村に設置されているようです。)
(今後、だんだんと他の市町村も掲載していければと思っています。)
各市町村教育委員会の教育相談機関の一覧はコチラ
各市町村教育委員会一覧はコチラ
(茨城県教育委員会のページです)
龍ケ崎市
研修を受けた一般市民が「相談員」として小中学校に配置。柔軟に学内で動き、教員以外の視点から子どもたちに寄り添っています。
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市民カウンセリング上級講座「龍の子さわやか相談員養成講座」
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古河市
家にこもりがちな児童生徒へ、教育支援センタースタッフやホームスタディーサポートに登録している大学生等(ホームスタディーサポーター)による訪問相談を行っています。
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かすみがうら市
いじめの未然防止・人権意識の涵養として、市内の小学4年生で『CAPいばらきワークショップ』、中学7年生で茨城県弁護士会協力『いじめ防止のための授業』を実施。
阿見町
牛久市
守谷市
つくば市
茨城県教育委員会の中で、不登校に関係する担当部署は「茨城県教育庁 学校教育部 義務教育課 生徒指導・いじめ対策推進室」になります。
茨城県教育委員会ホームページ内、不登校支援のページはコチラ
保護者対象のリーフレットがダウンロードできます。
「思春期の子どもの心に寄り添うために」(pdf:4.6MB)
「相談窓口リーフレット」(pdf:652KB)
令和3年度から「フリースクール連携推進事業」がスタートし、条件を満たしたフリースクールと、フリースクールに通う非課税世帯の子への補助金の交付がはじまりました。 同時期から「不登校・多様な学びネットワーク茨城」との連携・対話も始まり、当サイトも県の「フリースクール連携推進事業」リーフレットに掲載されています。各市町村・教育委員会との連携も強めており、令和3年度の1年間で不登校児童・生徒への支援が徐々に拡大していて、R4年度以降の進展にも期待が膨らみます。
県で提供されている相談先の情報として、茨城県教育委員会サイト内に、相談内容ごとの県の相談機関一覧があります。詳細はコチラ
茨城県教育研修センターは、県内の教職員に対して研修を行う施設ですが、この施設内にも、一般の悩みや心配事をもつお子さん・保護者対象に教育相談窓口が設置されています。
詳しくは、茨城県教育研修センターのホームページ、左帯一番下の「教育相談」カテゴリ内をご覧ください。
教育相談のご案内リーフレットはコチラ
児童相談所や、発達支援センター、ひきこもり支援センターなど、県内には、国・県・市町村他、各種法人などが運営する相談機関がたくさんあります。
茨城県のホームページに、各種相談先が掲載されたページがありますので、ご覧ください。
親の会は、現在子どもが不登校の人や、子どもの不登校を経験した人などが主催する場合がほとんどです。
我が子より年上の子どもたちが、どんな選択をして、今どうしているのか、親御さんたちは何に悩み、どんな対応をして今にいたるのか、
同じ辛さを体験したからこその共感力に、癒やされたり学んだりすることが多いです。
詳細は「親自身のために」ページをご覧ください。
親の会だけでなく、個別相談や心理を専門とした方も紹介しています。
どの学び育ち場所も、それぞれに想いがあって開かれています。
自身の体験を活かし、大切に思うことを核として、場を作っています。
いろんな関わり方がありますので、詳細は「子どもの居場所」ページをご覧ください。
居場所、フリースクール、個別支援や心理を専門とした方も紹介しています。
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